宇宙の年齢
2003年2月1日、スペースシャトル・コロンビア号が
空中分解事故を起こしたことは記憶に新しいと思いますが、
実は事故から数日後、世の中はまだコロンビア号のことに
気を取られてしまっている頃、
宇宙に関する衝撃的な観測結果が発表されていました。
長い間謎とされていた宇宙の年齢が、
ほぼ確定的になったと発表されたのです。
宇宙はビッグバンからはじまったことは、皆さんもご存知ですよね。(^^)
(ビッグバンについては、またいつかじっくりとv)
驚くことに、このビッグバンによって宇宙が誕生してから
わずか38万年後に発せられた光が、現在でも観測できることがわかりました。
その光は、マイクロ波というもので、絶対温度2.73度で、空全面に広がっていました。
「絶対に、絶対に、2.73度なんだぞー!」とマイクロ波君が言いつつも、
絶対はないのです!(人間を甘く見てはいけません。w)
100万分の数度という、か~~~~~~~~~~すか~~~~な(←小声でね^^) 温度で、
揺らぎ(2.73度よりも熱くなったり、冷えてしまっていたり・・)が生じてしまっているのです。
要はマイクロ波君も、正座は長時間できないっちゅーことですね。ハハハ。
ということで、この揺らぎをキャッチして、
「マイクロ波めぇ~そこにイタのかあ!!」と、かくれんぼの鬼のように
少しずつ、見つけていき、その分布から宇宙の年齢を探ってしまおうというプロジェクトが
2001年6月、NASAのマイクロ波観測衛星WMAP打ち上げによりスタートしました。
衛星WMAPは、地球から約160万キロメートル離れた場所で、
360°宇宙全面の観測を行いました。
そして、2003年2月12日、NASAを中心としたWMAP衛星プロジェクトチームは
宇宙の年齢は、137億才
であることを発表したのです。
それまで、宇宙の年齢は約150億才とか、100億~200億才の間とか、
かなーりあいまいな数字で表されていました。
この発表により、誤差1パーセントで宇宙の年齢は137億才と、
ほぼ確証されたわけであります。
その確証のキッカケとなったのが、先ほどお伝えした
観測衛星WMAPによるマイクロ波の温度揺らぎの観測データでした。
その揺らぎの結果が↓こちらです。
赤色が2.73度より高温、青色が低温の部分です。
マイクロ波君、揺れすぎ!w
そしてそして、今回の観測の結果、
なんと、宇宙全体の構成比率もわかったのです。(^^)スゴッ!
報告によりますと、
宇宙は、
73%は暗黒エネルギー
23%は低温の暗黒物質
4%が通常物質である原子
で構成されているそうです。
暗黒エネルギー? 低温の暗黒物質? 何それ? って思いますよね。
詳しくは、またの機会にお伝えしますが、
単純に、96%が真っ暗、4%が人間が理解できる物質、みたいな感覚でいいと思います。
(学者さんに怒られそうですがw まあまあ、あくまでも雰囲気ってことで。)
ってことで、宇宙はガラガラです。すいてます。
日本だけです。都心だけです。
朝から、あんなに窮屈な通勤電車という物質に、
人間という物質集団がひしめき合ってるのは!w
IMAGE DATA © NASA/WMAP Science Team
PS.今回の話は、「宇宙は拡張している!」と論じている皆さんからの視点です。
「宇宙は拡張していない!」と論じている皆さんは、決して確証されたものとは
考えていないことでしょう。
この記事へのコメントは終了しました。
コメント