イラク暫定政府(2)
2005年1月に予定されているイラク直接選挙までの期間、
イラク暫定政府の暫定議会として監督の役割を担う
「イラク諮問評議会」が9月1日、
初めての会合を開きました。
8月15日から開催されたイラク国民大会議で選出された
評議員100人が就任を宣誓、
その後、依然として悪化状況にあるイラクの治安問題や
今後の司法制度の整備に関する課題などの意見を交わしました。
イラク諮問評議会自体は立法権などを有していませんが、
2005年度予算案への承認権、
イラク暫定政府が提出した法案に対する拒否権などは有しています。
【これまでの動き】
2004年6月30日 : イラク暫定政府発足
2004年8月15日~18日 : イラク国民大会議
2004年9月 1日 : イラク諮問評議会(第1回会合)
【これからの予定】
2005年1月 : イラク直接選挙
2005年 末 : イラク恒久政権発足
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と、ここまでまとめていると、
「なんだかんだ言いつつ、少しずつ前進しているじゃん。」と
思いますよね。
・・・が、
このイラク諮問評議会の評議員の皆さん、
上記の通り、8月15日からのイラク国民大会議で選出されたんですが、
なんと無投票だったんです。mm
となれば、一般のイラク国民がその正統性を問いたくなる気持ちも
わかりますよね?
そもそも、その選出が行われたイラク国民大会議自体も、
必ずしも現在のイラク全国民を代表していなかったという状況もあるようで、
評議員を選出する土台自体も、???だったようです。
(サドル氏率いるサドル派はもちろん、
日本人人質事件でも記憶に残るイスラム聖職者協会も会議をボイコットしたそうです)
となれば、そもそも
イラク暫定政府の人選自体も 大?????? というところに
話はいってしまいそうですが。
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なんだか、イラク暫定政府という機関車が、
牽引している客車の脱線にも気づかず強引に進んでしまっている・・
そんな感じがありますよね。
これからトンネルや鉄橋を越えるのに、
客車が脱線していたら、ヤバいですよ!
トンネル入る前に引っかかっちゃいますよ。
鉄橋越える時に落ちちゃいますよ。mm
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