「伊都国」に鍛冶工房 大塚遺跡で炉やかまど跡出土
福岡市教委は26日、同市西区今宿町の大塚遺跡から、
弥生時代末(3世紀)の鍛冶(かじ)工房跡を発見したと発表した。
鍛冶炉や国内最古級のかまどの遺構が出土し、
工房の全容をほぼ完全な形で確認できる。
同遺跡は、福岡県糸島地方を中心に栄えた
古代のクニ「伊都国(いとこく)」の東端に位置。
原料の鉄は中国、朝鮮半島からもたらされており、
市教委は「鉄とともに伊都国にやってきた
渡来人たちが定住した可能性がある」とみている。
鍛冶工房跡は直径約12メートルの外周溝に囲まれた建物跡で、
中央に加工用の台石を備えた鍛冶炉が見つかった。
周辺からは100点近い鉄鏃(てつぞく)(鉄製やじり)など鉄器の未完成品や
鉄の破片も出土した。
また、大陸から伝わり、
日本では弥生時代に次ぐ古墳時代以降に一般化したかまどが、
すでに建物の壁際に設けられていたことも分かった。
「魏志倭人伝(ぎしわじんでん)」は伊都国を古代日本の外交窓口と紹介しており、
工房跡近くの住居跡からは朝鮮半島系土器も出土。
鍛冶工房の炉とかまど、
朝鮮半島系土器が1つの遺跡から出土したのは全国で初めてという。
市教委は「伊都国が先進的な渡来文化を多く取り入れていたという
魏志倭人伝の記述を裏付ける発見。モノや技術とともに人の交流もあったはずで、
渡来人の居住地区がこの地にあったかもしれない」と、今後の調査に期待している。
大塚遺跡は、8月に大型の環濠(かんごう)集落跡が確認された
今宿五郎江(いまじゅくごろうえ)遺跡に隣接。
鍛冶工房は環濠が埋まった後の時代に建てられており、
両遺跡一帯へムラが拡大していった様子がうかがえる。
◎西日本新聞 2007年10月27日
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◎Google検索「大塚遺跡」
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