荒尾南遺跡で赤鉄鉱が出土
人類が最初に使ったとされる無機顔料「ベンガラ」の原料となる赤鉄鉱が、
大垣市荒尾町で発掘調査中の荒尾南遺跡から見つかった。
県文化財保護センターが14日、大集落群を持つ同遺跡の
弥生時代終末期の住居跡付近から出土した、と発表した。
弥生時代の遺跡から赤鉄鉱が見つかるのは県内初で全国でも珍しい。
八賀晋三重大名誉教授(考古学)は
「(同遺跡で)赤鉄鉱を加工してベンガラを生産していた可能性が高い。
東海地方にはベンガラを用いた土器が多く、この集落がベンガラの供給源となり
各地に広まった可能性が考えられる」としている。
同遺跡は、弥生時代後期から古墳時代前期を中心とする集落群。
小集落が近接して大集落を形成しており、約130の竪穴住居跡や67基の墓など、
その規模は県内最大級。
ベンガラは土器に塗る赤い「絵の具」で、赤鉄鉱を砕いて作られた。
弥生時代にはベンガラを用いた赤塗りの土器が多く作られた。
同遺跡からは赤鉄鉱約10点が出土。
一部は、黒の風合いを出すためとみられる焼いた跡がある。
同遺跡の3キロ北には赤鉄鉱を産出する金生山があり、
今回出土した赤鉄鉱も金生山で採掘して運ばれた可能性が高く、
今後は成分調査を進める。
ほかにベンガラを使った土器片や木製品、弥生時代の遺跡では
県内初の巴形(ともえがた)銅器、東海地方最古級となる弧帯文(こたいもん)土器など、
いずれも祭祀(さいし)に使われたとみられる貴重な遺物が多く見つかった。
◎岐阜新聞 2007年11月15日
http://www.gifu-np.co.jp/...
◎Google検索「荒尾南遺跡」
http://www.google.com/...
