弥生時代後期の井戸枠 公開
上田市信濃国分寺資料館は5月11日まで、
企画展「上田地方の古代・中世の生活と信仰」を開いている。
同市の信大繊維学部構内の下町田遺跡から出土した
弥生時代後期の大規模な井戸枠の木片を初公開。
井戸跡から見つかり、呪術(じゅじゅつ)的な意味で沈めたとされる
つぼなども展示している。
井戸跡は直径約7メートル、深さが約4・2メートルで、
深くなるにつれ径が狭まるじょうご状。
井戸枠はナラの大木をくりぬいて作り、
井戸の地中の最深部の側面にあてがわれたとされ、
4つの木片に分かれて出土した。
長さはいずれも1・3-1・4メートル程度と大型だ。
各木片には直径10センチ程度の穴が開いており、
地下水を井戸に集める工夫とみられている。
市教育委員会が2003年に行った発掘調査で出土。
腐食を防ぐ保存処理を終えて公開した。
この井戸跡は、井戸枠の上に石積みが施され、
県内では類を見ない貴重な出土例だ。
一帯では100棟近い集落跡も見つかり、
倉沢正幸館長は「飲用や炊事のための共同井戸だった」とみている。
井戸跡からつぼやかめが出土したことから、
「命を守る水を非常に大切にしていた」と指摘している。
◎信濃毎日新聞 2008年3月31日
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