機械遺産 ゐのくち式渦巻きポンプ
© 中部産業遺産研究会事務局
東京帝国大学教授井口在屋の理論を実用化した揚水ポンプです。
井口在屋は、1905(明治38) 年に「渦巻ポンプの研究」として
羽根車の作用とポンプの損失を明らかにした理論を発表しました。
わが国の機械工学が黎明期であったこの時代、
独創的な研究が少なかった中で井口在屋の理論は画期的なものでした。
イギリスのエンジニア誌に紹介されるなど世界から称賛される理論であったのです。
井口在屋は、畠山一清と共同で流体機械の改良に関する特許を1914(大正3) 年に取り、
この実用化のために畠山一清は、井口機械事務所(現在の荏原製作所)を設立、
ゐのくち式渦巻ポンプを製作するようになり、
わが国の機械技術がこの分野では世界的な水準となったのです。
写真の渦巻きポンプは、千葉県香取郡東庄町の桁沼揚水機場で使用していたもので、
国友機械製作所が1912(明治45)年に製作、現存最古のゐのくち式渦巻ポンプです。
(by 中部産業遺産研究会事務局 Websiteより)
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