福岡・元岡遺跡群 赤い翳形木製品
福岡市西区の元岡遺跡群で、
弥生時代中期末ごろ(紀元前後一世紀)製とみられる
鮮やかな赤い翳(さしば)形木製品の一部が出土し、
市教委が翳の復元に向けた分析を進めている。
同遺跡群は、中国の史書「魏志倭人伝」に記された「伊都国」に位置する。
翳は有力者が祭祀(さいし)などの演出に用いたとされており、
市教委は伊都国の先進性や権威を示す貴重な資料としている。
市教委によると、翳は古代中国から伝わった当時の先進的文化で、
柄の部分と先端に付いた円盤状の部分からなる。
円盤状部分の周囲に鳥の羽根を差し込み、
従者が有力者や貴人にかざして日よけやうちわ、
顔を隠す目的で使ったとみられる。
出土した翳形木製品は円盤状部分の一部とみられる半円形で、
長さ25センチ、幅8センチ、厚さ1センチほど。
もともとの円盤の直径は、32センチほどあったと推定される。
表面にはのこぎりの刃の形をした
鋸歯文(きょしもん)が二重に彫り込まれ、赤い顔料が塗られている。
弥生時代の翳とみられる破片は、比恵遺跡群(博多区)でも出土しているが、
赤色の鮮やかさなど保存状態は今回の方がいいという。
元岡遺跡群からは、古代中国の貨幣なども見つかっている。
市教委は翳形木製品について
「伊都国と中国との活発な交流や、伊都国の有力者が行った祭祀の華やかさ、
先進性のイメージをかき立てる」と話している。
◎西日本新聞 2008年10月28日
http://www.nishinippon.co.jp/...
◎Google検索「元岡遺跡」
http://www.google.com/...
| 固定リンク
