兵庫・有年牟礼・井田遺跡で土葺きの焼失竪穴住居跡
赤穂市有年牟礼の有年牟礼・井田遺跡で、
弥生時代中期(約2200~2000年前)の土葺(つちぶ)きとみられる
竪穴住居の焼け跡が見つかり、10日、市教委が発表した。
井田遺跡での焼失住居跡の発掘は昨年に続き2例目で、
いずれも意図的な焼失とみられる。
今回は屋根の部材とみられる炭化した木材も見つかっており、
当時の建築構造や集落廃絶の様子をうかがわせるという。
土地区画整理に伴い、06年度から約2400平方メートルを調査。
竪穴住居跡は直径約6メートルの円形で、
炭や赤茶けた焼土が見つかった。
焼け跡は住居周辺と同種の土で覆われていたことから、
竪穴住居を掘った土を茅葺(かやぶ)きの屋根にかぶせた
土葺き構造と推定される。
焼失の際に土が崩れ落ち、
茅や部材が灰にならず炭化状態で残されたとみられる。
また、焼け跡に割れた土器数片があったが、
完全な形の生活用品は見つからなかった。
このため不意の失火ではなく、必要な物を持ち出したうえで
意図的に火をつけたことがうかがえるという。
現場の南約50メートルで昨年、同時代とみられる
同じ規模の竪穴住居の焼失跡を発掘。
いずれも柱穴などに建て替えの痕跡はなかったことから、
短期間しか使用されなかったらしい。
竪穴住居の焼失跡は、県内ではたつの市の新宮宮内遺跡や
神戸市の玉津田中遺跡などでも見つかっている。
竪穴住居は従来、茅葺きが定説だったが、
土を上乗せしていた構造もあったという説も出ている。
荒木幸治・市教委学芸員は
「焼失が集落の廃絶と関係しているとみられる。
炭や土の重なりを分析することで
住居の構造解明が期待できる」と話している。
◎毎日新聞 2008年12月11日
http://mainichi.jp/...
◎Google検索「有年牟礼・井田遺跡」
http://www.google.co.jp/...
