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2009.09.04

十拳剣 天叢雲剣(草薙剣) <古事記・日本書紀>

【Podcasting】

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古事記物語 / 著・鈴木三重吉

 大じゃは、目の前に八つの酒(さか)おけが並(なら)んでいるのを見ると、いきなり八つの頭を一つずつその中へつっこんで、そのたいそうなお酒を、がぶがぶがぶがぶとまたたくまに飲み干(ほ)してしまいました。そうするとまもなくからだじゅうによいがまわって、その場へ倒れたなり、ぐうぐう寝(ね)いってしまいました。

 須佐之男命(すさのおのみこと)は、そっとその寝息(ねいき)をうかがっていらっしゃいましたが、やがて、さあ今だとお思いになって、十拳(とつか)の剣(つるぎ)を引き抜(ぬ)くが早いか、おのれ、おのれと、つづけさまにお切りつけになりました。そのうちに八つの尾(お)の中の、中ほどの尾をお切りつけになりますと、その尾の中に何か固(かた)い物があって、剣の刃先(はさき)が、少しばかりほろりと欠けました。

 命(みこと)は、

「おや、変だな」とおぼしめして、そのところを切り裂(さ)いてご覧になりますと、中から、それはそれは刃の鋭い、りっぱな剣が出て来ました。命は、これはふしぎなものが手にはいったとお思いになりました。その剣はのちに天照大神(あまてらすおおかみ)へご献上(けんじょう)になりました。

 命はとうとう、大きな大きな大じゃの胴体をずたずたに切り刻(きざ)んでおしまいになりました。

青空文庫より

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【十拳剣(とつかのつるぎ)】

▼Wikipediaより
十束剣(とつかのつるぎ)は日本神話に登場する剣。
「十握剣」「十拳剣」「十掬剣」など様々に表記される。
様々な場面で登場していることや、
「10束(束は長さの単位で、拳1つ分の幅)の長さの剣」という意味の名前であることから、
一つの剣の固有の名称ではなく、長剣の一般名詞と考えられ、
それぞれ別の剣であるとされる。
最初に登場するのは神産みにおいてイザナギがカグツチを斬る場面である。
その後、黄泉の国から逃げる際に、十拳剣を後手に振って追っ手から逃れている。
アマテラスとスサノオの誓約の場面では、
古事記ではスサノオが持っていた十拳剣からアマテラスが3柱の女神を産んでいる。
最も有名なのはヤマタノオロチ退治の時にスサノオが使った
十拳剣(別名「天羽々斬(あめのはばきり)」。“羽々”とは“大蛇”の意味)で、
ヤマタノオロチの尾の中にあった草薙剣に当たって刃が欠けたとしている
(この十拳剣は[岡山県・吉備]石上布都魂神社[いそのかみふつみたまじんじゃ]に祭られ
崇神天皇の代に石上神宮に納められたとされる)。

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【石上神宮(いそのかみじんぐう)】

入口

鳥居

鳥居

鏡池

ワタカ(奈良県指定天然記念物)

楼門(重要文化財)

楼門(重要文化財)

拝殿(国宝)

拝殿(国宝)、奥に本殿

禁足地

神庫

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【祭神】
布都御魂大神(ふつのみたまのおおかみ)
布留御魂大神(ふるのみたまのおおかみ)
布都斯魂大神(ふつしみたまのおおかみ)

▼案内より
石上神宮は、大和盆地の中央東寄り、
龍王山(りゅうおうざん)の西の麓、布留山(ふるやま)[標高266m]の
北西麓の高台に鎮座し、境内はうっそうとした常緑樹に囲まれ、
神さびた自然の姿を今に残しています。
北方には、布留川が流れ、周囲は古墳密集地帯として知られています。
当神宮は、日本最古の神社の1つで、
武門の棟梁たる物部氏の総氏神として古代信仰の中でも特に異彩を放ち、
健康長寿・病気平癒・除災招福・百事成就の守護神として信仰されてきました。
御祭神は、神武天皇御東征の砌(とき)、国土平定に偉巧をたてられた
天剣[平国之剣(くにむけしつるぎ)]とその霊威を布都御魂大神(ふつのみたまのおおかみ)、
鎮魂(たまふり)の主体である天璽十種瑞宝(あまつしるしとくさのみづのたから)の
起死回生の霊力を布留御魂大神(ふるのみたまのおおかみ)、
素戔嗚尊(すさのおのみこと)が八岐大蛇を退治された
天十握剣(あめのとつかのつるぎ)の威霊(いれい)を
布都斯魂大神(ふつしみたまのおおかみ)と称(とな)え、
総称して石上大神(いそのかみのおおかみ)と仰ぎ、
第10代崇神天皇(すじんてんのう)7年に現地
石上布留(いそのかみふる)の高庭(たかにわ)に祀られました。
当神宮にはかつては本殿がなく、拝殿後方の禁足地(きんそくち)を
御本地(ごほんち)と称し、その中央に主祭神が埋斎(まいさい)され、
諸神は拝殿に配祀(はいし)されていました。
明治7年菅政友(かんまさとも)大宮司(だいぐうじ)により
禁足地が発掘され、御神体の出御(しゅつぎょ)を仰ぎ、
大正2年御本殿が造営されました。
禁足地は現在も「布留社」と刻まれた
剣先状石瑞垣(けんさきじょういしみずがき)で囲まれ、
昔の佇まいを残しています。

▼Wikipediaより
・『日本書紀』に記された神宮は、伊勢神宮と石上神宮だけであり、
 その記述によれば、日本最古設立の神宮となる。
・古代軍事氏族である物部氏が祭祀し、
 ヤマト政権の武器庫としての役割も果たしてきたと考えられている。


▼禁足地から出土した剣の模写図を元に制作されたもの

(勉誠出版・安本美典著「邪馬台国と出雲神話」より)

八岐大蛇を斬った十拳剣か、建御雷(たけみかづち)の神が
大国主(おおくにぬし)の神に、国譲りをせまったときの十掬剣か、の二説あり。

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【天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)=草薙剣(くさなぎのつるぎ)】

・船通山に天叢雲剣の記念碑がある。

▼黒岩重吾(くろいわじゅうご)「古代史の真相」より
草薙剣は、従来出雲が鉄の産地なので出雲を代表する大河
斐伊川をシンボライズした大蛇の蛇身から出たという説話が成立したと、
合理的科学的に解釈されてきました。だが、358本もの銅剣が出土した
今となってはやはり視点を変えざるを得ないでしょう。
草薙剣は現在、愛知県の熱田神宮に祀られていますが、
江戸時代に神官たちがそれを盗み見た記録が残っており、
その記録では剣は赤土の中に埋められていたらしい。
荒神谷遺跡の銅剣も赤土の中に埋められており、
草薙剣はどうも鉄剣ではなく銅剣の可能性が強いのです。

▼安本美典著「邪馬台国と出雲神話」より
明治30年(1897年)、東京帝国大学の栗田寛教授が、「神器考証」という
本を書いている。・・・この中で・・・熱田大宮司社家4、5人が
志を合わせて、草薙の剣を見たということを記した記事を引用して、
そのことを紹介している。
・・・彼らが最初に見たものは剣を収めた箱であった。
その箱は、まわりが五尺ほどの木の箱になっていて、これを開けると
次に赤土がある。その次には石の箱があって、これをあけると
さらに赤土になっている。
その奥に樟(くす)の木をくりぬいた箱があって、そこには黄金がつめてあり、
そこに御神体が鎮座ましましていたというのである。
・・・神体は、・・・
・・・大宮司がうかがい見たことは、神のお心にかなわなかったのであろうか。
不慮のことで、流罪(るざい)となった。その他の人々も、重病や悪病でなくなり、
そのうちの1人が、さいわいに生き残って、このことを、あい伝えた。
・・・剣は、次のような特徴をもっていることになる。
1.長さは二尺七、八寸(81cm~84cm)
2.刃先は菖蒲の葉のようも中ほどに厚みあり。
3.本(もと=ツカ)の方六寸(18cm)は筋立っていて魚の骨に似ている。
4.色は全体に白い。

▼Wikipediaより
・三種の神器の一つで、熱田神宮の神体である。
 草薙剣(くさなぎのつるぎ・くさなぎのけん)とも称される。
 三種の神器の中では天皇の持つ武力の象徴であるとされる。
・剣はスサノオからアマテラス(天照大神)に奉納され、
 天孫降臨の際にニニギ(瓊瓊杵尊)に手渡された。
・神話上重要な剣であるため、
 この剣は模造、偽造、盗難、消失、水没と様々な遍歴を辿った。
 結果、現在の所在については諸説語られている。
・熱田神宮説
 熱田神宮の奥深くに神体として安置されているという説。
 神話の記述の通りであればこうなる。
・壇ノ浦水没説
 平家滅亡の折に、二位の尼[平時子(たいらのときこ)]が腰に差して入水し、
 そのまま上がっていないとする説。
・宮中安置説
 宮中儀式に使われているものが本物だという説である。

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【熱田神宮】



一番奥に最も高く見える社殿が「本殿」。



三種の神器の1つである「草薙の剣(天叢雲剣)」を御霊代として、
熱田大神(アツタノオオカミ)が祀られています。



拝所は外玉垣御門の前。これより中には普段は入れません。

◎熱田神宮
  http://www.atsutajingu.or.jp/

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【三種の神器】

・八咫鏡(やたのかがみ)~ 伊勢神宮[三重県]に

・草薙剣(くさなぎのつるぎ)~ 熱田神宮[愛知県]に

・八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)~ 皇居[東京都]に

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◎Google検索「古事記」
  http://www.google.com/...

◎Google検索「日本書紀」
  http://www.google.com/...

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【古事記・日本書紀 Podcasting】
(1)概要紹介
(2)天地開闢・国産み・黄泉の国
(3)黄泉の国・天照大神の誕生
(4)天の岩屋
(5)八岐大蛇
(6)スサノオノミコトと牛頭天王、蘇民将来
(7)因幡の白兎 八上媛
(8)根堅州国 須勢理媛
(9)大国主神の国づくり

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