【Podcasting】


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古事記物語 / 著・鈴木三重吉
命はそれから、櫛名田媛(くしなだひめ)とお二人で、そのまま出雲(いずも)の国にお住まいになるおつもりで、御殿(ごてん)をおたてになるところを、そちこちと、探(さが)してお歩きになりました。そして、しまいに、須加(すが)というところまでおいでになると、
「ああ、ここへ来たら、心持がせいせいしてきた。これはよいところだ」とおっしゃって、そこへ御殿をおたてになりました。そして、足名椎神(あしなずちのかみ)をそのお宮の役人の頭(かしら)になさいました。
青空文庫より
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【須我神社(すがじんじゃ)=日本初之宮(にほんはつのみや)】
・すがすがしい気分になったので、“すが”と名づけた。
▼Wikipediaより
『古事記』によれば、須佐之男命は八岐大蛇を退治した後、
妻の稲田比売命とともに住む土地を探し、
当地に来て「気分がすがすがしくなった」として「須賀(須我)」と命名し、
そこに宮殿を建てて鎮まった。
これが日本初の宮殿ということで「日本初之宮」と呼ばれ、
この時に須佐之男命が詠んだ歌が日本初の和歌ということで、
「和歌発祥の地」とされている。
この宮殿がそのまま神社になったものと伝える。
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【日本最古の歌(和歌)】
八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに 八重垣作る その八重垣を
(やくもたつ いづもやへがき つまごみに やへがきつくる そのやへがきを)
▼学研「古事記」より
新しい館はむら雲の立ち昇るところ。
その美しさをことほいでスサノオは喜びの歌を詠んだ。
立派な垣根をめぐらした館の奥に美しい妻を隠して
人目に触れさせず、むつまじく暮らしていこう、という意気込みである。
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【八重垣神社(やえがきじんじゃ)】

拝殿

拝殿

本殿

境内にて

境内にて
▼安本美典著「邪馬台国と出雲神話」より
天保3年(1683年)に成立した「出雲風土記鈔(いずものくにふどきしょう)」の、
・・・海潮(うしお)の須我社の説明につぎのようにある。
「須佐の男の命が、大蛇退治のあと、須我社の地に宮をつくり、
稲田姫をめとって、須我湯山主(すがゆやまぬし)の命
(大己貴[おおなむち]の命の別名)が生まれた。そこで、この三神をこの里に
あわせ祭った。のちに、東北四里(約16km)ばかりはなれた・・・佐草村に
遷したのが、今の八重垣社である。」
・・・現在の八重垣神社の地には、もともと「延喜式」に記されている
「佐久佐神社」が存在し、そこに八重垣神社がうつってきたので、
それまでの佐久佐神社は、八重垣神社の境内社となった。
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【日本最古の神社壁画(八重垣神社)】
・須佐之男命(すさのおのみこと)と櫛名田媛(くしなだひめ)など6神像を描いたもの
・社伝では893年に平安時代前期の宮廷画家である
巨勢金岡(こせのかなおか)が描いたとある。
・描かれている板壁を年輪年代測定法で調査した結果、
13世紀に伐採された杉を使用していることが明らかになっている。
→同時期に描かれたとの説あり。
◎Google検索「八重垣神社 壁画」
http://images.google.com/...
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【須佐之男命-新羅-出雲-蘇我氏】
・出雲の前に新羅に居たという記述あり。
▼日本書紀より
一書曰 素戔嗚尊所行無状 故諸神 科以千座置戸 而遂逐之 是時 素戔嗚尊 帥其子五十猛神 降到於新羅國 居曾尸茂梨之處 乃興言曰 此地吾不欲居 遂以埴土作舟 乘之東渡 到出雲國簸川上所在 鳥上之峯 時彼處有呑人大蛇
▼Wikipediaより
五十猛神(イソタケル)は、日本神話に登場する神。「イタケル」とも読まれる。
素戔嗚尊(スサノオ)の子。
天を追放された素戔嗚尊とともに新羅曽尸茂梨(そしもり)に天降り、
スサノオがこの地吾居ること欲さずと言ったので、
一緒に埴土船で渡って出雲斐伊川上の鳥上峯に至ったとある。
五十猛神が天降る際に多くの樹木の種を持っていたが、
新羅には植えずに全てを持ってきて、
九州からはじめて大八洲国に植えたので、青山に被われる国となったという。
▼司馬遼太郎「この国のはじまりについて」より
<対談:日本史学者・林屋辰三郎(はやしやたつさぶろう)氏>
出雲というのは、むしろ海洋-朝鮮との関係から考えてみるほうが、
当時古代においてもふさわしいのではないかと思うのです。・・・
・・・朝鮮は『古事記』にいう根(ね)の国だというのです。・・・
・・・須佐之男は・・、根の国に追放されることになります。
これに対して、別に素戔嗚尊は朝鮮に天降りしたという伝承もでてくるのです。・・・
・・・根の国のルーツ(根)は朝鮮だということを、かなりいろいろな
伝承で説明できるようですね。・・・
・・・だから根の国への道というひとつの特別な道のイメージを、
出雲に持っていたのだろうと考えるのですよ。・・・
・・・出雲というのはかなり大事な国であったし、
根の国という発想をしたということは、大和朝廷の側からは、
朝鮮が日本の文化の原点であるという認識が、
早くからあったのではないでしょうか。
▼黒岩重吾(くろいわじゅうご)「古代史の真相」より
数々の神話中、どの部分が忠実として考えられるかといえば、
まず素戔嗚の出自(しゅつじ)が『日本書紀』に「一説によれば」の断わりつきで
新羅になっていること。・・・
・・・荒ぶる国とされていた新羅から、荒ぶる神の素戔嗚がやって来たという
伝承は、新羅と出雲の地理的関係を念頭におけば、一層現実的な色合いをおびる。
が、素戔嗚が新羅に降りて出雲に来たのか、つまり新羅系の渡来人が出雲に
現れ支配者になったのかといえば、これは疑わしいですね。・・・
・・・つぎに、出雲を論ずる場合に欠かすことのできないのが
四隅突出型方墳です。・・・
・・・具体的にいえば358本の銅剣が出土した荒神谷遺跡から数キロ離れた
西谷古墳群、鳥取県倉吉の阿弥大寺遺跡(あみだいじいせき)、富山県の杉谷古墳群、
素戔嗚が天降ったという伝承の残る島根と広島の県境の山中にある安芸の
可愛(えの)[可愛川]などに見られます。・・・
・・・高句麗や新羅の墓は四隅突出型方墳とはいえないまでも
それに似た特徴をもっており、この特異な墓を出雲で造った人たちの中に、
渡来系の人もかなり交じっていたのではないか。
いずれにしろ、朝鮮半島の影響をうけた可能性は濃厚です。
▼「古代史と日本神話」 金井清一“造船説話とスサノヲノ命”より
日本書紀神代紀(じんだいき)第8段は、
八岐大蛇退治を中心としたスサノヲノ命関係の段落である。
その第五の一書(いっしょ)に、スサノヲが「韓国(からくに)には金銀がある。
しかしわが子孫の支配する国に浮宝(うくたから)[船]がないのは良くない」
と言って、ひげや胸毛を抜いて、杉、檜となし、これを以て浮宝とせよ。と命じた
という神話がある。
この神話はスサノヲが他の木材の用途をも定め、その子神(ししん)らも
木種をよく分布させた。
そして紀伊国に移り住んだとも述べているが、今、その辺のことは採りあげない。
注目したいのは、スサノヲが造船用の木材生成の神となっていること、
また元来韓国(からくに)にいた神であると神話が語っていることである。
後者については第四の一書には、
初め子神をを率いて新羅国に降った(くだった)のだとある。
そして子神と共に出雲国に渡ってたのであるが、
子神五十猛命(いたけるのみこと)が天から持ち来たった木種は
韓地には殖えず(ふえず)、すべて大八州国(おおやしまこく)に
播殖(はしょく)させたのだと記している。
こちらには造船の件はなく木材のことだけが書かれている。
しかし両書によってスサノヲ及びの子神が船材を含む木材生成の
祖神(そしん)と崇(あが)められていたという信仰的事実の存在したことが分かる。
▼関裕二「神武東征の謎~出雲神話の裏に隠された真相」より
蘇我氏と出雲を結びつけるのは、まず第一に「方墳」である。
7世紀、蘇我氏はどういう理由からか、好んで方墳を造営した。
しかも、他の豪族の方墳造営は、けっして許さなかった。
この蘇我氏の「特権」が唯一許されたのは、出雲国造家(こくそうけ)である。・・・
・・・出雲大社本殿の真裏には、素戔嗚尊を祀る社があって、
「素鵞社(そがしゃ)」と呼ばれている。
なぜ出雲の祖神(おやがみ)を祀る神社の名が「ソガ」なのだろう。・・・
・・・「スガ」が音韻変化して「ソガ」になったのだろう。・・・
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◎Google検索「古事記」
http://www.google.com/...
◎Google検索「日本書紀」
http://www.google.com/...
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【古事記・日本書紀 Podcasting】
(1)概要紹介
(2)天地開闢・国産み・黄泉の国
(3)黄泉の国・天照大神の誕生
(4)天の岩屋
(5)八岐大蛇
(6)スサノオノミコトと牛頭天王、蘇民将来
(7)因幡の白兎 八上媛
(8)根堅州国 須勢理媛
(9)大国主神の国づくり
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歴史ラジオ
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