鳥取・奈免羅 西の前遺跡 青銅製腕輪のかけら出土
鳥取県の八頭町教委は11日、八頭町船岡~下濃周辺の
「奈免羅(なめら)・西の前遺跡」で、弥生時代中期のものと考えられる
青銅製腕輪の「有鉤銅釧(ゆうこうどうくしろ)」のかけらが出土したと発表した。
全国では30遺跡目で80例目だが、山陰地方では初めての出土だという。
同遺跡は1985年の河川改修に伴い、部分的に発掘調査が実施されていて、
弥生時代後期から古墳時代初頭の溝や土坑、
古墳時代後期の横穴式石室の一部などが確認されている。
鳥取自動車道河原インター線道路改良工事に伴い、
5~10月、同町教委が発掘調査した。
有鉤銅釧は青銅製の腕輪で、
南方産の大型巻き貝で作られた貝製の腕輪を起源とする。
貝輪を着ける習慣は縄文時代から伝統的にみられ、
呪術(じゅじゅつ)的な意味合いも考えられている。
縄文時代の晩期から弥生時代初頭には、
九州北部の沿岸部で特定の南島貝種を好む貝輪を身に付ける習慣が起こっている。
出土した有鉤銅釧のかけらは竪穴住居跡から見つかった。
長さ30ミリ、幅7ミリ、厚さ4ミリの大きさで、
銅質は良好で目立つようなさびもなく、丁寧な作りだという。
同町教委は「有鉤銅釧がこの地で発見されたことは、
九州北部といった当時の先進地とかかわりを持つ勢力が
因幡地方南東部にいたと考えられ、
この地域を再評価できる発見ではないか」と話している。
◎日本海新聞 2009年12月13日
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