愛知・平手町遺跡 日本最古の舟形木棺はヒノキ製
名古屋市北区の平手町遺跡で昨年2月に見つかった
弥生時代中期後半(約2000年前)の日本最古の舟形木棺が、
ヒノキ製だったことが市教育委員会の分析で分かった。
当時の丸木舟にヒノキが使われた出土例はないことから、
廃船となった丸木舟を棺(ひつぎ)に転用したのでなく、
初めから木棺として作られた可能性が高まった。
木棺は幅約1メートル、長さ約2・8メートルで状態が良く、
併せてふたと、30~50歳代の性別不明の
人骨の一部も棺内から見つかった。
発掘後の分析で、棺はヒノキの丸太をくりぬいて作られたと判明した。
「精霊(しょうりょう)舟」などで現代にも受け継がれる、
魂を舟であの世へ送る「舟葬(しゅうそう)」という葬送風俗は、
弥生末期以降の遺跡で確認されていた。
平手町遺跡の舟形木棺はこれを約200年もさかのぼるため、
廃船を転用しただけとの見方も捨てきれなかった。
同志社大の辰巳和弘教授(古代学)によると、
縄文以降の遺跡から出土した実用の丸木舟約400例を調べたところ、
材質はスギやクスノキなどで、ヒノキは1例もなかった。
木棺がヒノキ製だったことで、辰巳教授は
「舟葬思想に基づいて、わざわざ舟形に棺を作った可能性が高い」
と話している。
◎中日新聞 2010年7月6日
http://www.chunichi.co.jp/...
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