2006.03.04


TITANIC #001 ハーランド・アンド・ウルフ社

・・・ 2012年4月15日 タイタニック号沈没から100年 ・・・

イギリスのベルファスト、クイーンズ・アイランドにある
ハーランド・アンド・ウルフ社では、造船業務が行われています。
(世界最大のドライ・ドックがあります)

今から90数年前も同様に造船業務が行われていました。
1909年3月31日、401番という名のキール(竜骨)が完成し、
ここに置かれていました。

後のタイタニック号となるキール(竜骨)でした。

キール(竜骨)とは、船の背骨のようなもので、
船底の中央ラインに船首から船尾まで通している骨組みのことをいいます。

◎ハーランド・アンド・ウルフ社
  http://www.harland-wolff.com/

◎Belfast Tourism
  http://www.gotobelfast.com/home.cfm

◆IMAGE DATA © Harland and Wolff & TITANIC - A Voyage of Discovery & CPY

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2005.01.14


TITANIC #0005 世界最大級の客船を!

【登場人物】
 ピリー : #0001で紹介したハーランド・アンド・ウルフ社の社長
イズメイ : #0002で紹介したホワイトスター社の社長

【シチュエーション】
イギリス・ロンドンのメイフェア。
ピリーがイズメイを夕食に招待。
夕食後のひとときにて。

【会話内容】
 ピリー : 今までで一番大きい規模で豪華な客船を3隻建造したい旨をイズメイに伝える。
イズメイ : ピリーの提案を受け入れた。

【解説1】
イズメイの会社・ホワイトスター社はライバルの#0003でも紹介したキューナード社に負けていた。
キューナードに勝ちたいと考えていたイズメイにとっては、
ピリーの提案を実現することくらいしか方法はなかった。

【解説2】
ピリーは、#0004で紹介したジョン・ピアポント・モルガンの資金を
うまくこの話に絡めるツテがあった。

【結果】
ピリーの提案によって、イズメイ、モルガンも腰を上げ、
世界最大級の客船の建造が実現することとなった。

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2004.12.08


TITANIC #0004 ジョン・ピアポント・モルガン



ニューヨークにあるThe Pierpont Morgan LibraryのWebsiteです。
http://www.morganlibrary.org/

ニューヨークに何度も行かれたことがある方は、
一度くらい足を運んだことあるかもしれませんね。

モルガンチェイス銀行創設者の一人、
大銀行家のジョン・ピアポント・モルガンが所蔵していた貴重な品、
中世の写本、ダ・ヴィンチやクラナッハの素描、
ナポレオン直筆の原稿、モーツァルト直筆の楽譜、etc が揃っており、
もはや美術館レベルの場所であります。

さてさて、観光案内はここまで。w

実は、このジョン・ピアポント・モルガンという人が、
タイタニック号と深く関わりのある人物なのであります。
いや、関わりというか、もう直です直!
事実上の所有者だったのです。

「え?所有者は、#0002に出てきた
ホワイトスター社のイズメイ社長ではないの?」
と思うかもしれませんが・・。

名義上はそうでも、事実上はモルガンだったのです。

なぜならば、ホワイトスター社はモルガンが経営者として
参加していた国際海運商事(IMM)という会社の子会社で、
ホワイトスター社にモルガンの資本が入りこんでいたのであります。

このモルガンという人、今でもその名を耳にすることがあると思います。
そうなんです、あのJ.P.モルガン証券のモルガンであります。

自分は、数年前、J.P.モルガン社と仕事で関わることがあったのですが、
そのときは、まさかタイタニック号の所有者が創設した会社だとは
思いもしませんでした。

モルガンとタイタニック号については、
色々なエピソードがありますので、またご紹介させていただきます。

◎J.P. Morgan Chase & Co.
  http://www.jpmorgan.co.jp/

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2004.11.24


TITANIC #0003 北大西洋航路

蒸気機関を推進用に活用した船を汽船といいます。
汽船の登場で、推進動力に革命がおこり、
船は帆船から汽船の時代へと移っていきました。
そして、1838年、北大西洋航路に蒸気船シリアス号が登場、
1840年には、その北大西洋航路に定期航路が開設されました。
本格的な客船時代の幕開けです。

定期航路が開設された1840年以降、
北大西洋航路の主役を担ってきたのは、
キュナード社とホワイトスター社でした。

この2大船会社同士の競争は激しくなる一方でした。

TITANIC号も、そんな競争の中から生まれた船でありました。

【北大西洋定期航路の客船(建造年と船名)】

<キューナード社>
 1840年:ブリタニア号
 1848年:アメリカ号
 1850年:エイシア号
 1852年:アラビア号
 1856年:ペルシア号
 1862年:スコウシア号
 1862年:チャイナ号
 1867年:ラシア号
 1881年:サービア号
 1884年:アンブリア号
 1893年:カンパニア号
 1905年:カロニア号
 1905年:カーマニア号
 1907年:ルシタニア号
 1907年:モレタニア号
 1914年:アキタニア号
 1949年:カロニア号
 1969年:クイーン・エリザベス2世号
 2004年:クイーン・メリー2世号

<ホワイトスター社>
 1871年:オーシアニック号
 1872年:アドリアティック号
 1874年:ブリタニック号
 1889年:テュートニック号
 1899年:オーシアニック号
 1901年:セルティック号
 1903年:セドリック号
 1904年:バルティック号
 1907年:アドリアティック号
 1908年:ローレンティック号
 1909年:メガンティック号
 1911年:オリンピック号
 1912年:タイタニック号
 1915年:ブリタニック号
 1922年:マジェスティック号
 1930年:ブリタニック号
 1932年:ジョージック号

<キューナード・ホワイトスター社>
 1936年:クイーン・メリー号
 1939年:モレタニア号
 1940年:クイーン・エリザベス号

※なんと、キューナードとホワイトスターは後に合併してしまったのです。
  さらに、その後、社名は再びキューナードとなりますが・・。

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2004.11.06


TITANIC #0002 ホワイトスター社



タイタニック号は、ホワイトスター社の船として誕生します。
当然、船主は、ホワイトスター社の社長である
J・ブルース・イズメイ氏(以下:イズメイ氏)です。



タイタニック号に関する様々な話のキーパーソンとなるイズメイ氏。

このイズメイ氏、タイタニック号が沈没した時にも乗船していました。
千数百人もの乗客を差し置いて、救命ボートに乗り込み生存しました。
(この様子は、あの映画「TITANIC」でも描かれているので、記憶にある方もいるのでは?)

そんなイズメイ氏が社長のホワイトスター社は、イギリスのリバプールにありました。



当時のホワイトスター社の建物の様子。
右側の建物で、WHITE STAR LINEと書いてあるのわかりますか?



実は、現在も建物自体は、リバプールに現存しています。
多くの観光客の皆さんは、この建物があのタイタニック号を生み出した
ホワイトスター社の社屋だったことは知らずに、素通りしていますが・・。^^

The White Star
  リバプールにあるPUBです。
  ここで、マスターとホワイトスター社談義しながらビールをグイッっと。
  ちょっとマニアっくすぎるかな?w

◆IMAGE DATA © titanic-titanic.com & Rivet Counter Productions & RMS Titanic & Dean's Titanic

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