加茂遺跡で環濠の入口通路を発見
兵庫県川西市にある弥生時代中期の大規模な環濠(かんごう)集落
加茂遺跡(約2000年前)で、環濠端から、集落の支配者が住んでいたとみられる
建物入り口付近までの通路跡が見つかり、同市教委が18日発表した。
同時期の遺跡では、入り口付近で門の跡などは見つかっているが
通路跡が確認されたのは初めて。
路脇には柵(さく)の跡もあり、同市教委は「敵の侵入を防ぐための高度な土木技術」としている。
通路跡は長さ約45メートルで幅約5メートル。
遺跡中心部にある建物跡の南西約250メートルの平らな台地で見つかった。
建物を囲む4つの環濠を貫き、住民が住んでいた集落の中心に向かって延びていた。
このほか、通路脇で柵があったとみられる深さ約50~80センチの溝や、
環濠端付近で門扉などを構築した跡とみられる直径約10センチの穴も発見。
いずれも敵の侵入をふせぐための構造とみられている。
大阪大の福永伸哉教授(考古学)の話
「環濠集落の基本構造を理解するうえで重要な発見。
土木技術の高さとともに、当時の戦乱の激しさも裏付けており、
弥生時代の集落のありようも分かる」
◎産経新聞 2007年12月18日
http://sankei.jp.msn.com/...
◎Google検索「加茂遺跡」
http://www.google.com/...
| 固定リンク